自由に耐えられるか

自由は、山嶺の空気に似ている。どちらも弱い人間には堪えることができない。

ー芥川龍之介

経営者になりたい!と誰かに相談されたとき、同じような話をしたことがある。

経営者は自由だ。なんだって自分で決定できる。仕事がうまく行っている限りは、だが。
仕事がうまくいかなくなれば、取引先や金融機関、関係者への配慮が必要になる。自由どころではない。下手をすれば、オフの時間があるサラリーマンの方がよほど自由だと思える。

自由に耐えられない経営者は、自ら自分の自由を制限する。
誰か(それがコンサルタントなのか幹部なのか、はたまた占い師なのかはともかく)の決めたことに従う。その方が楽だから。

人は安心のためなら自分の自由をいとも簡単に投げ出す。
芥川が行った通りだ、弱い人間は、自由であるという不安と責任に堪えることができない。

個人的には、自由と孤独には似通った要素があると思っている。
孤独に耐えられない人は、自由をうまく取り扱うことができないのではないかと。

経営者になることで不幸になる人もいる。
社長という肩書きを得てから10年が経とうとしているが、自分がどうなのかはまだ結論が出ていない。
(便宜上とはいえ)人の上に立つというのは、自分には向いていないとはずっと思っているが、
自由の空気そのものは肌に合うようだ。

関連記事

  1. 花を愛でる余裕(精神的にキツイかどうかの判断基準)

  2. 流れを変えるのは難しい

  3. 100万円の重み

  4. 与えられた役を立派に演じる

  5. 克服が難しいもの

  6. 迷いながら、確からしい方へ

最近の記事

  1. 2026.03.12

    紹介の連鎖
  2. 2026.03.09

    AI配偶者
  3. 2026.03.06

    京都も古典も
  4. 2026.03.05

    出せない

読書記録(ブクログ)