「ピンチはチャンス」の大雑把さ

「ピンチはチャンス」と言われる。
特に今のような時期には、頻繁に使われる。

この言葉を聞くといつも違和感を持ってしまう。
ピンチが全てチャンスに転換できるのだとすれば、会社は倒産しない。

ピンチにも程度はあるだろう。ピンチと一口に言っても、その種類は様々だ。

深刻なピンチに陥れば、チャンスも何もない。早急な撤退のみが選択肢という場合だってあり得る。
そのチャンスは、ピンチに陥らなくても最初からそこにあったもので、ただ今まで気づかなかっただけでは?とも思う。

大切なのは、ピンチはチャンスと叫んで気分をアゲることではなく、
ピンチの詳細な分析と対策だ。その過程で何らかのチャンスが見つかればそれに取り組めばいい。
ピンチの際は冷静な判断が難しい、一見チャンスに見えるものと本当のチャンスを見分けることが欠かせない。

正確には「ピンチのなかにチャンスがあるかもしれない、ないことの方が多いが」くらいではないだろうか。

そんな細かいことを言うなよ、と諭されそうだけれど、
ざっくりとした言葉やスローガンは、時に人を誤った方向へ全力疾走させてしまう。
自分がそうなりたくはないし、自分のクライアントをそういう目に遭わせたくはない。

なので面倒なことを考えている。

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