数を誇るのではなく

仮面で握手

経営コンサルタントのHPに「3年で600件の支援実績!」といううたい文句があったとする。「すごいな!」と思うだろうか?

現実的に可能か?〜割り算してみれば

その方は個人事業主で、従業員はいない。
3年で600件、つまり1年で平均200件の支援を行ったということは、
365日休まずに仕事をしたとしても、二日に一社のペースで支援をしたことになる。
年間休日を普通に120日ほど取ったとすれば、ほぼ一日一社ペースだ。

さて、このようなハイペースでの支援が現実に可能だろうか?
冒頭の文言を読むだけでは「支援」という言葉が何を意味しているのかが抜けているので判断が難しい。

私は経営コンサルタント(中小企業診断士)としてもう10年ほど働いているが、一度に見ることのできるクライアントはせいぜい10件が限界だ。
年間で見てもせいぜい30〜40件の企業に関わることができればいい方だろう。他の同業者もそれくらいではないだろうか。
では、冒頭の彼は嘘をついているのだろうか?たぶんそうではない。

支援実績数を「盛る」方法

年間200件支援とうたう方法はある。方法というより、解釈と言った方がいい。
単に1時間話を聴いてアドバイスしただけとか、セミナーに参加してくれた人数も全て「支援した」と解釈するのだ。
それなら年間の支援実績は増える。おそらく私ですら200件〜300件くらいにはなるのではないだろうか。

でもそれは、読み手が期待する「支援」の実績ではないと思うが。

数字ではなく、その内実を見る

支援実績が多い、イコール「この専門家は信頼できる」というのは早計だ。むしろ安易に数字ばかり強調しその内実の記載が甘い専門家は疑ってかかった方が良いだろう。
支援の内容やレベル(深さと言ってもいい)がわからない以上、そんな数字は宣伝のための「盛った」数字でしかない。
数値の大きさに影響されず、詳細な実績やSNS等での振る舞い、文章の巧拙といった観点から、そのコンサルタントの資質を確認した方が自分の求めるコンサルタントが見つかる確率は高いと思う。

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