目標を数字で立てる。
後日、検証すると、達成できていなかった。

「なぜ達成できなかったのだろう」と考える。
もっとやれることはあったか、それとも偶然の要因が大きかったのか。
目標とした項目は正しかったのか？数字は適切だったか？

できていないのであれば、人はその理由を真剣に考える。

できた理由も大事

いっぽう、うまくいった場合は「よく頑張った」と、
その理由を検証せずに済ませることが多いように思う。

良い結果が出たのだから、細かい検証など辞めて
祝勝会に繰り出したい気持ちもよくわかる。

しかし、うまくいった理由をきちんと検証して、
次も同じことを実行するための仕組みを築かなければ、
その成功は再現性のないものになってしまう。

その成功法則は、普遍的なものか

よく成功者の講演で
「＊＊を愚直にやったから成功した」
という武勇伝を聞く。

残念ながらそれは、
特定の人が、特定の時代に特定の状況下で
成功した話である。
以前も書いたように、それはまるで
回答者一人のアンケートのようなものだ。

(株)フロウシンク 中小企業診断士 米倉博彦

成功体験は、回答数一名のアンケート調査

http://flowthink.jp/thinking/single-questionnaire/

成功体験を聞くのは面白いが、そのまま自分の人生に適用できるとは限らない。成功体験はいわば「回答数一名のアンケート調査」だ。「アンケート調査を行いました。回答数は一名です」と言われて見せられた調査結果を信じるだろうか？とはいえ、個人の体験には、物語がある。ついつい引き込まれてしまう。その体験から学べるところも多々あると思う。しかし、それはあくまで個人の体験に過ぎない。これから行動しようとする自分にとっては、周囲の状況も、時代も、手持ちの資源もまったく異なる。そのまま成功した人の行動をトレースし...

他の人が同じ方法を取れば
成功するという話ではない。
言い方は悪いが、個人の感想でしかない。

うまくいった理由を検証できていないのだ。

＃もちろん、検証し普遍化している
＃経営者も居るのだろうが。

うまくいった理由を分析するのは楽しい

失敗を検証するのは気が重いけれど、
成功を検証するのは肯定感に溢れる楽しい行為だ。

「自分は天才」「運が良かった」
「仲間に恵まれた」
などというのは検証ではない。

まるで学者のように、
客観的に冷静に。

うまくいった理由を分析してこそ、
その成功が未来に繋がっていく。