学ぼうという姿勢

経営コンサルタント業界で働き続けようと思うのなら、最も大事なのは「学ぼうとする姿勢」を持ち続けられるかどうかだ。

経営コンサルタントは、情報を受け取り、解釈して、伝えるのが役割だ。
受け取ったものを伝えるだけなら単なるブローカーであって、コンサルタントではない。

そして、情報の受け取りかた、解釈のしかた、伝えかたに、その経営コンサルタントの個性が出る。
学ばなければ、成長はない。過去の知識の切り売りだけでは、いずれ行き詰まる。

学ぶ姿勢を無くした時、経営コンサルタントではなく「先生」になるのだろう。
「**の本を読みましたか?読んでから出直せ」「話にならない」「荒唐無稽だ」「経営学者の**はこう言っている、それを疑うのか」「俺を誰だと思っているのか」・・・そんな言葉を発してはいけない。
相手に届く言葉で話さなければいけないと、強く思う。

あらゆるものから何かを学び取ろうとする姿勢を持ち続ける限り、年老いることはそれほどの苦痛ではない。
ー村上春樹「風の歌を聴け」

学ぶ姿勢があれば、町を歩いてても、妻との会話からでも経営のヒントは得られる。

42歳になりました。独立してからこれまでの歩みを振り返ると、自分の努力の結果だと威張れるようなものはほとんどありません。
成功しているのか?と問われれば、なんとかやれている、といった自信のない回答がせいぜいです。

ただただ周囲の人と機会に恵まれた。
お客さん、従業員、パートナー企業の皆様・・・・
幸運なだけだったと思っています。

できれば42歳の今年も、幸運が続きますように。
そして、年老いることが苦痛にならぬよう、学ぶ姿勢を持ち続けられるように。

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