長崎に住んでいた親戚のおじさんは自営業をしていた。
彼が病に伏せ、余命いくばくもない頃、お見舞いに行ったのを覚えている。
「博彦(私)は自営業なんだから、自分で自分を褒めてあげないといけないよ。お前はよくやってるよ。」
と言われ、涙が出たのを覚えている。それがおじさんとの最後の会話だった。
誰かに褒められることはある。でもそれはいつも少し的外れだ。
当たり前だろう、他者には自分のことを完全には理解できないのだから。
自営業の仕事はそれぞれが独自のもので、その価値判断の基準は厳密には本人にしか存在しない。
(勤め人ならば、同じ仕事をしている同僚が存在する可能性が高い、それが基準となりうる。仕事によるだろうが)
だから、自分で自分を褒めなければいけない。
ご褒美も定期的に、、、、、社員からの目を気にしつつ。