安定した出力の人

当社で欲しい人材というのを明確にはしていない。
能力は努力すれば身につくと思うので、今居る社員との相性が一番大事だとは思うが、こればかりは一緒に働いてみないとわからない。
それでも敢えて言うならば「精神的に安定していて、同じ入力をすれば、必ず同じ出力がある人」を雇用したいと思っている。

かつてサラリーマンをしていたころの話だ。
その日の気分によって「出力」がころころ変わる上司が居た。
気分のいいときにはあっさりとOKをもらうような内容も、気分が悪いときには激昂される。
そんなやりとりを繰り返している内に、上司の顔色を過剰に伺い、イライラしてそうな時には仕事の相談をするのは控え、気分の良さそうな時を待つようになった。
もちろん仕事はその分遅れていく。

顔色を窺うのは疲れる。しかも、顔色で気分を100%読めるわけではない、大丈夫だと思ってアタックしたら理不尽な理由で詰められたこともある。

昨今流行の「心理的安全性」も、同じことではないだろうか。
安定した出力をする人間は、その行動がある程度予測可能であることから、安心してコミュニケーションを取ることができる。

関連記事

  1. 「認められたい」承認欲求のメリットとデメリット(1)

  2. 心を亡くす

  3. 真理はあなたがたを自由にする

  4. 無くなっていく

  5. どこか遠くへでかけなさい

  6. 単に生き残っただけ

最近の記事

  1. 2024.05.14

    写真修行
  2. レール、分かれ道
  3. 2024.05.07

    穏やかなるGW
  4. 2024.04.26

    世間の評価

読書記録(ブクログ)