見えるものと見えないもの

幽霊、おばけ、モノクロ

人は「見えるもの」には注目する。これが大事だと皆がそう言う。でも「見えないもの」には気づかない。それは見えないのではなく、見えにくいだけであり、目を凝らすと見えるものなのに。

短期的にはナイスアイデアに見えても、長期的には害の方が大きくなる。
狭いエリアでは最適解に見えても、より広い地域で考えると悪手でしかない。そんなことだらけだ。

アメリカのカリフォルニア州では、富裕税が検討されているそうだ。お金持ちならそれくらいいいでしょ?州の財政にも余裕ができて、医療や福祉に回せるよ!という考えなのかもしれない。もしくは「資本家の搾取に罰を!」という共産主義的な思考なのかもしれない。

結果として発生しているのは、お金持ちの大量引っ越しだ。実際に法律が変わり、課税が実施される頃には、課税対象となるお金持ちは州内に一人も残ってないだろう。彼らがこれまで払っていた税金も、彼らが州内で行なっていた消費も、投資も。全て無くなってしまう。(まるでアイン・ランドの小説みたいだ)

かつてのソ連や東ドイツのように、国境(州境?)を越えるものは射殺くらいの状況を作ってさえいれば、この制度はうまく機能しただろう。現実的にできるかどうかは別として。

会社経営をしている身としては、見えるものだけに引きずられて、見えないものに足を掬われることのないようにしたい。そのためには勉強が必要だ。ビジネスの勉強だけでなく、歴史や哲学、教養も持っていなければならない。「儲かりそうだ」というビジネス視点だけで動くのは、まさに「見えるもの」だけを見ていることに他ならないから。

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