エンジニア基盤

昔々、某上場製造業のWebサーバを一人で管理していたことがある。
今思えば牧歌的な時代だった。時折サーバーが停止することもあったが、再起動するだけで何も問題とされなかった。
HPは静的な情報発信ツールとしてしか機能していなかった。社員もネットを使うといえばメール程度で、
データの管理は社内にサーバを設置したグループウェア(ロータスノーツというソフトが定番だった)で行っていた。
詳しくは知らないが、恐ろしいほどの金額をかけていたのだと思う。

それからもう25年以上経った。
当社のような零細企業が、当時の上場企業よりも高性能で高機能なシステムを、安価に運用できている。
時代の進歩は恐ろしい。人間はそれほど変わっていないのに、企業を取り巻く環境は大きく進化した。

自分はネットの勃興期にたまたまエンジニアをやっていたおかげで、
ある程度の技術的な基盤を持ち、ITの進化をそれなりにうまく取り込むことができた。
本当に偶然だった。IT系に就職したのも、少ない内定の中から選んだに過ぎない。

今、自分にITリテラシがなかったら、どうなっていただろうと考える。
システム開発や合理的な論理思考のスキルを持っていないとしたら。
きっと、とても非効率な会社になっていただろう。社員はそこで働いてくれるだろうか。

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