「壁打ち」仕事の消失

ロボット

経営トップ、生成AI「毎日使う」4割 翻訳や議論相手に – 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1902D0Z10C25A6000000/

上記記事は、現在企業に置いて生成AIがどのように使われているのか、今後どうなるのかをざっくり把握するという観点で面白い。

「壁打ち」(対話による思考やアイデアの整理)は、以前なら経営コンサルタントの得意技の一つであった。顧問契約をして、月に数回社長と面談をするようなタイプのコンサルタントの役割はまさにこの「壁打ち」だった。私の知り合いのコンサルは、休みでも夜でもクライアントの社長からLINEで質問が届き、24時間対応を行なっていた。体壊さないか心配だったし、クライアントの数は一定数を超えたら破綻してしまうのではないかと危惧していた。

生成AIは24時間265日対応、しかも即レス。能力は一級(個性はないかもしれないが)。経営コンサルタントと違って、質問のレベルが低いと急に怒り出したりもしない。

以前当社の前身の一部だった会社で、経営者の「なんでも相談」的なサービスを提供していたことがあった。今の時代なら「そんなのコンサルに金を払うまでもない、ChatGPTに聞くよ」で終わってしまいそうだ。

我々経営コンサルができて、生成AIにはできないことを考えてみたのだが、「社長と一緒にキャバクラに行く」とか「社長と一緒にゴルフに行く」くらいしか優位性を見出せなかった。悲しい。

勝てないのなら、仲間にした方がいい。生成AIとの適切な共存ができた経営コンサルが生き残るのだろう。できればそっち側に立っていたいものだが。

かつて、コンピュータが進歩したら我々は日々のルーチン業務から解放され、音楽や詩やイラストや発明などの、クリエイティブな、人間にしかできない仕事だけをやるようになると楽観的に言われていた。

実際にコンピュータが進歩した結果、クリエイティブな仕事もコンピュータがやってくれるようになり、人間に残された仕事は皿洗いとか洗濯といった実際に体を動かすようなものだけになってしまいそうだ。

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