計画するのは何のため?

「計画なんて作っても意味がない、計画通りに行くことなんてない」

中小企業診断士として経営者や創業予定者の相談を受けていると、10人に1人くらいは上記のような発言をします。PDCAサイクルは大事です!なんて言っても反論になっていないし、個人的にはPlan(計画)とDo(実行)の境界が明確に分けられるなんてそれスピード遅いんじゃないのか?と思ってしまいますが、まあそれはいいとして。

計画通りに行くことなんてまずありません、それはおっしゃる通り。
経営にはあまりにも多くの変数が絡み合うのでその結果は誰にも予測できません。新技術や政治など、自社がコントロールできない領域もあります。自社内ですら全てコントロールできる訳ではないです。

計画作った翌月に計画の見直しなんてことはざらにあります。


でも、それでも尚、計画は必要です。何故か?
僕が経営関連のセミナーをする際、必ず引用する文章があります。
アメリカの大統領アイゼンハワーの発言だそうです。

PlansAreWorthlessButPlanningIsEverything

筆者超意訳「計画それ自体には意味はない、計画するプロセス、それが全てだ」

冒頭の言葉に戻りましょう。
「計画なんて作っても意味がない、計画通りに行くことなんてない」

計画そのものや、計画通りに実行することに意味があるのではなく、計画するというプロセスから得られる理解・発見に意味があるんです。

そして、そのプロセスに関与し何らかの価値を提供するのが中小企業診断士である僕の役割です。

 

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