「現代語訳 風姿花伝」を読んでいると、作者である世阿弥が父親の観阿弥から言われた戒めの言葉として、「好色、博打、大酒の三重戒」が挙げられていた。室町時代(1400年前後)に書かれた本だ。人間の行動はあまり変わってないことがよくわかる。現代においても、この3つのいずれか、あるいは複合で身を持ち崩す人は後を絶たない。
この3つが他の趣味などよりも怖いのは「限界がない」からだと思う。どこまでも時間と金を消費できる。中小企業のコンサルという仕事柄、愛人に溺れたり、リスクの高い投資に失敗したり、アル中になったりして会社を潰してしまった社長も一通り見てきた。
幸いにして私はこの3つにあまり興味がない。会社から徒歩数分の場所に九州一の歓楽街があるのに、年に数回行けばいい方だ。博打はパチンコどころか、株式投資すらやらない。生命保険も入ったことがない(あれも大きな意味では博打だと考えている。自分が病気になったり死ぬことが勝利条件の博打)。アルコールは体質的にダメなようで、飲まなくてもいいし、飲んだとしてもビール一杯もあれば満足できる。
「面白みのない人間だ」と言われたこともあるが、そういう風に仕上がってしまったのだから仕方がないだろう。















