今月(令和元年6月)頭に事務所を移転した。
すぐ近くに引っ越したのは、電話番号を変更しないためと、
スタッフの生活(通勤経路や時間)を大きく変えたくなかったからだ。
広さは従来の約3倍になった。
エレベータなしの階段4階だったのが、エレベータありの5階になった。
従来はなかった会議室スペースができた。最大で10人の会議ができる。
従業員の休憩スペース(畳を敷いた。冬にはこたつを導入したい)も確保できた。
トイレも男女兼用だったのが別になり、数も増えた。
窓も増え、風もよく通る。窓から見える風景もすばらしい。
全体的に悪くなった項目はほぼない。スタッフからも概ね好評だ。(と、思っている)
ひとつ文句を言うとすれば、これまで私の憩いの場所であった「屋上」が新事務所には存在せず、
勤務中に一人の時間を確保すること、外の空気を気軽に吸うことが難しくなったことだろうか。
費用対効果
さて、これは個人の引っ越しではなく、ビジネスだ。
それなりの投資を行ったし、固定費も上昇したわけなので、
その費用対効果については検証しなければならない。
引っ越したから売上が上がる、というわけではない。そんなに簡単なら苦労はしない。
ただ、作業スペースが広くなったことで仕事がしやすくなり、スタッフの生産性が上がる、という効果は期待できる。
何れにせよ、スタッフが気持ちよく働ける環境を作るのは経営者の義務ではあるだろう。
あと効果があるとしたらブランディング面だろうか。
少なくとも、この規模の事務所の家賃を支払える、という暗黙の証明にはなっているし、
成長している会社というイメージを与えることはできるだろう。(実際にどうなのかは別として)
もう一つは拡張性だ。前の事務所では物理的な限界からこれ以上のスタッフの雇用は難しかった。
新しい事務所にはスペースに余裕があるため、今後事業が拡大するとすればあと数人は事務所で執務することができる。
たとえば事業拡大のチャンスが訪れた際にスタッフを機動的に増員できるのはメリットだ。
テレワークという手段も考えられる。ただ、特定の業界を除けば、テレワークはあくまで補助的な役割にすぎず、
集まって働く方が(移動時間とそのストレスを考慮しても)効率がいいと思っている。
人が皆、長時間孤独に働くことに耐えられるほど「強い」わけではない、私を含めて。
どれも定量化が難しいため、検証もざっくりとしたものにならざるを得ない。
今期の売上げが増加するとしたら、そのうちの何%かは事務所移転が貢献している、と考えてもいいだろうか。