検索できなければ、存在しないも同じ

幽霊、おばけ、モノクロ

先日の休暇中、毛布を洗濯しようとコインランドリーに出かけた。
3月に引っ越したばかりで、コインランドリーに行くのは初めてだ。Googleで検索して、もっとも近い所まで徒歩で20分あまり。
自家用車を持っていないので、毛布を大型のリュックに詰めて、妻と徒歩で向かう。
洗濯・乾燥が終わるのに1時間かかるので、周辺を散策し昼食を取った。

無事終了、再度毛布をリュックに詰めて、自宅まで歩いて帰る。
せっかくなので来た道とは違う道を選び、帰る。
道すがら、自宅から5分程度の場所にコインランドリーを見つける。
どうやら最近できたようだ。

・・・・・何も、こんな遠くのコインランドリーに行く必要はなかったのか。

こんな近くにあるのに、気がつかなかった。
この道はつい先日も通ったばかりで、たぶん視界の片隅で認識はしていたと思う。
しかし、Google検索に出てこなければ、選択肢の候補にすらならない。
まるで、もともとこの世に存在しないかのように。

せめて検索できるように

何かを探す時に、近所の物知りや老人に尋ねる時代はとっくに終わった。
いまは誰もが、「まずスマホで検索」し、自分が必要なものを見つける。

かつて私の知り合いのホームページ製作業者は「HPを作らないのは、看板を出さずに商売をしているようなもの」だと言った。
もはや看板どころか、ホームページがなければその存在すら疑われる時代なのではないだろうか。

たとえば私の商売である経営コンサルタント業。
自分で言うのも何だが、うさんくさい商売だと思う。
#中小企業診断士という国家資格を保有しているのでまだマシだとは思うが。

きちんと更新されているホームページと事務所の存在、
検索すれば出てくるセミナーや公的機関での実績、
GoogleマップおよびAppleマップへの住所登録、
経営革新等支援機関(認定支援機関)としての経済産業省への登録などが、
かたちのない私のビジネスに安心感を、特に新規の顧客に与えていると思っている。

どんなに素晴らしい仕事をしていても、それを必要とする人達に見つけてもらわなければ意味がない。
それはマーケティング活動だ。必ず自分でやらなければいけない。

ちょっとしたHPならすぐに作れる。
Googleマップへの登録も簡単だ。
それすらしないのなら、独立なんて、商売なんてしない方がいいと思う。

最後に。こういう話をすると、
「自分は紹介経由で仕事の依頼を受けることがほとんどだから、HPなんて必要ない」
という方が一定数居る。
あなたに仕事を紹介する人のことを考えて欲しい。
彼だって、HPがあり詳しいプロフィールが掲載されていれば、紹介しやすくなるのではないか?
紹介された人も、HPを見れば安心できるのでは?
確実にプラスになりこそすれ、マイナスになることはひとつもない。「面倒だ」というただ一点を除けば。

24時間、誰でも我が社のチラシを自由に取得できる環境が用意できる、
というのがいかに恵まれたことなのか、きちんと考えた方がよい。

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