図解の活用(4)〜芸術作品を作る必要はない

過去の記事はこちらから。



図解のパーツ(部品)

図解のパーツは多数ある。いろいろな記法が存在する。
ただ、シンプルに考えれば
「項目」と「関係性」の二つが最小限の構成となる。

1)項目

箱で表すことが多い。
箱の形は丸でも四角でも角丸でも
好きなものでいい。
ただ、無意味にいろいろな形を
使いすぎるとかえってわかりにくくなるようだ。

色や大きさ、位置などに
意味をもたせることもできる。
また、項目を項目で囲むことで、
「A部署のメンバー」や「B製品の10個の部品」というように
グループを表すこともできる。

2)関係性

線で表す。各項目を繋げて、
項目同士がどのように「つながって」いるのかを表す。
単なる直線や、矢印、点線などを使う。
色や大きさに意味をもたせることもできる。
例えば、金の流れは黄色、モノの流れは青色の矢印など。

最後に〜芸術作品を作る必要はない

どんな「ものごと」でも、図解の形に落とし込むことができる。
まずは、手元にあるわかりにくい資料(たくさんあるでしょう?)を
図解に変換する練習をしてみよう。

慣れてきたら、他者(上司、取引先や同僚、家族など)に
伝えたいことを図解で表現することに挑戦してはどうだろうか。

文章だと、文体や美しいレトリック(修飾)で
内容の無さをごまかすことができるけれど、
図解ではごまかしが効きにくい。
図解にすることで物事をしっかりと理解でき、
かつ相手に伝えることができる。

ただし、図解の美しさに拘って時間をかけすぎるのも考えものだ。
大事なのは相手に情報を過不足なく伝えることであって、
そのために必要な最低限の図解であればそれでいい。

芸術作品を作ることが目的ではないのだから。(了)

関連記事

  1. iOS「マップ」アプリでも会社名で検索させたい!

  2. お互いに学んでいる

  3. かたつむり

    古いPCを使い続けることの見えないデメリット

  4. ものごとをどこから眺めていますか

  5. 「上から目線」を忘れずに(メタPDCA)

  6. 意味的価値と機能的価値、問題定義と問題解決(SEDAモデル)

最近の記事

  1. 2024.04.15

    メンテナンス

読書記録(ブクログ)