物事は極力シンプルにすべきだ、という思想がある。”less is more”とか”simple is best”とか。
もちろん無駄な情報は物事の理解を困難にするし、不必要なものをつけるのはコスト面からも不合理だ。
かつて、中小企業診断士が作る報告書は「グラムいくら」と言われたことがある。そのページが多ければ、報告書が重ければ、その分価格が高くなるということだ。
いまもそのような思想をお持ちで、とにかく不必要な情報でも大量に報告書に入れ込む方も居る。
伝えたいことを伝えるために、必要最低限な情報があればいいわけだ。上記のような分厚いだけの報告書は、いずれ評価されなくなるだろう。みんな忙しいのだから。
ところで、シンプルにすると当然だが情報は少なくなる。
かつてアップルがボタンの一切ないiPod Shuffleを作ったことがあった。音声で操作できるからボタンは要らないと。
しかし、一年後には再生ボタンを復活させた。いくらなんでもシンプル過ぎたのだろう。
シンプルであることが必ずしもベストではない。目的を達成させる最低限の情報を盛り込みつつ、シンプルに仕上げる。
難しいけれど、そのようなコンサルティングをできたらいいと思う。