中小企業白書2018が公開されました。
同時に、小規模企業白書2018も公開されています。

小規模企業白書は4年前から公開が始まったので、
知らない人もいるかもしれません。中小企業よりも
小規模(従業員5人以下、製造業その他は20名以下)の企業に
焦点を当てた白書です。

4月20日に公開されていたのですが、
やっと読む暇ができました。
白書のなかから気になったグラフを取り出し、
解説を行っていこうと思います。

中小企業は全企業の99.7%を占める、が・・

まずは本章に入る前、xiv(14)ページのグラフから。

左のグラフにあるように、
中小企業(中規模企業と小規模事業者の合算)の割合は、
全企業の99.7%を占めています。
大企業はわずか0.3%。

この数字は確か、
中小企業診断士のテキストにも
出てきたと思います(10年以上前の記憶ですが)。

この数字はあくまで企業数です。
大企業の方が社員数が多いので、従業者数で見ると(中央のグラフ)、
中小企業で働く従業者は約70%(中規模企業47%、小規模23%)となります。
大企業は約30%ですね。

付加価値額(右のグラフ)で見れば、大企業の存在感は更に高まります。
付加価値額の約45%は大企業が稼いでいて、
中規模企業は約38%、小規模事業者は約16%です。

比率ではなく実数で把握するために、表を作成しました。
(理解しやすいよう、単位を変更しています)


※より詳細な数値や、県別、産業別などのデータは中小企業白書2018、430ページ以降の「付属統計資料」に掲載されています。より詳細な分析が必要な方はそちらのデータを活用ください。

一人あたり付加価値額で、
小規模事業者は大企業と比較して約2.2倍、
中規模企業で約1.8倍の開きがあります。

この差を前提として、「中小企業には生産性向上の余地がある」とみるか、
「中小企業は生産性が低い」とみるかは人それぞれでしょう。
当社は前者の立場を取り、日々中小企業にコンサルティングを行っているわけです。

次回以降は本編のグラフについて解説を加えていきます。