事業には、経営理念・ミッション・ビジョンが
必要だと、中小企業診断士の資格試験で学んだ。
この言葉の定義は、それを使う人によってコロコロ変わる。
#周囲に経営コンサルタントや
#中小企業診断士が居たら、
#何人かに聞いてみて欲しい。
#おそらく全員言うことが
#違うと思う。
先日読んだ「ドラッカー5つの質問」という本に、
これら3つの言葉の違いを端的に説明する文章があった。
経営理念は想いであり、
ミッションは行動であり、
ビジョンとは結果のことだ。「ドラッカー5つの質問」より
現状になにがしかの不満があり、
それを事業によって変えたいという想いが「経営理念」、
想いを実現するための行動が「ミッション」(使命とも言われる)、
行動の結果、変化した社会の姿をイメージさせるのが「ヴィジョン」なのだと。
いままで聞いたどの説明よりも、
シンプルであり、腑に落ちた。
無理に作る必要はない
個人的には、経営理念・ミッション・ビジョンを
無理に作る必要はないと思っている。
特に「従業員と社会のために」のような、
どの会社でも当てはまるような「標語」をつくっても、
おそらく意味をなさない。
最初は「お金が欲しい」とか「周囲から尊敬されたい」といった
ごくごく私的な動機で起業して構わないと思う。
私だって、最初から大層な想いをもって起業したわけではない。
それでも、事業が長く続いたとしたら、
それはあなたの事業が社会に何らかの価値を
生み出している、ということに他ならない。
がむしゃらに走って、ふと振り返ると、
「ああ、私はこのために事業をやっているんだな」
と思える何かが見つかる。それこそが本当の、
あなたの会社だけの「経営理念・ミッション・ビジョン」
だろう。