「ながら」と「あわせ」

多忙なビジネスマン

某読書会の課題図書を読んでみた。
普段なら自分が手にしないような本を読み、
視野を広げることができるのは、
読書会のいいところだと思う。

この本に「ながら」と「あわせ」という言葉が出てきた。

仕事をしながら学問もし、
修行もする ーながらー。
ある場合には、仕事そのものが
学問であり修行でもある ーあわせー。
戦国時代には、戦争が同時に修行であり
学問でもあった。
学問とその応用というような区別を
日本人はすることがない。
ー日本人の意識構造 p131より

古い本というこもあるのだろうが、
個人の体験を敷衍しているだけであり、
今の基準で考えるとエビデンス不足ではある。

また、個人的な意見としては、
現代社会において国民性や県民性の差や男女差よりも
個人差の方が大きく、ざっくりとした捉え方では
判断を間違ってしまうと考えている。

それでも、この言葉に何か感じ入るところがあった。
「ながら」と「あわせ」ー、
確かに自分は、経営コンサルタントという
仕事を通じて学び、修行をしている。
仕事を通じて、人間的な成長も獲得した(と、自分では思っている)。

もっと言えば、仕事を通じて遊び、
さらには楽しんでいるとすら言えるかもしれない。

タブレットを電車で眺める

ワークライフバランスの主張が
私にはいまいちしっくりこないのも
「明確にわけるとむしろきつくなるのでは」
と思っているからだろう。

もちろん負の面もある。
サービス残業や持ち帰り残業、
会社の上下関係が個人の生活に持ち込まれる、
パワハラの言い訳に使われる、など。

それらは改善されるべきだけれど、
それでもなお、職場は単なるお金を稼ぐ場所ではなく、
学びと修行の場であって欲しい。

自分はいま、たまたま経営者をしている。
せめて自分の職場だけでも、
そのような場にできたらいいなと思う。

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