考える段階は終えて、小さな行動と反応の繰り返しを

ある問題について、考えに考え抜いた。
もうこれ以上何も思いつかない。
しかし結論が出ない・・・・

そんなときは、小さくてよいので、
何か現状を変えるような
行動をしてみよう。

行動すれば何らかの反応が得られる。
その反応から新たな考えに思い至り、
問題解決の道筋が開ける。

#大きな行動、例えば1億円の投資が必要なものなら、
#失敗した際のダメージが大きすぎて
#「とりあえずやってみる」
#というわけにはいかないだろう。

#その場合は、行動を分解し小さくする。
#市場調査など投資に先立つ
#小さな行動から始めればよい。

本当に考え抜いたのか?

「しかし、私はまだ本当の意味で
考え抜いていない気がするんです。
もっと考えなければ!」

なるほど。
気持ちはよくわかる。

もっと考えれば、
もっと情報を集めれば、
もっといい解決策が思いつくかもしれない。

でも、時間は過ぎていく。
そのデメリットを考慮しているだろうか。

「考え抜いたか」どうかの判断を下すのは自分だ。
そこに「罠」がある。

考え続けることは甘美である

考えるのは辛いと思われがちだが、
実は、甘美な、気持ちのいいことだ。

なぜなら、考えている限りでは、
失敗することがないからだ。

考えるのは自分の頭の中なので、
そこでは自分に取って
とても都合のよい世界を構築できる。

誰かに非難されることもない。
愚かだと嘲笑されることもない。
失敗して大きな負担を負うこともない。

考え抜く、という行為は
現実の非情さから逃げているだけ、
とも取れる。

どこかで割り切りが必要なのだ。
考えるのをいったん停止して、
行動とその反応からヒントを得る段階に移行する。

それは自分の考えの浅さに
直面するかもしれない行為であり、
プライドが傷つくこともあるだろう。

しかし、この段階を通過しなければ、
ある種の面の皮の厚さを身につけなければ、
直面している問題を解決することはできない。

誰かに相談すること

経営コンサルタントでも同業の成功者でも、
誰かに相談するのもいいとは思う。

しかし、その「誰か」はあなたではない。
あなたの変わりにその問題を解決することはできない。
当たり前だが。

的確なアドバイスをしてくれるかもしれない。
ただそれはあくまでその人の主観に過ぎない。
実際に行動するのはあなただ。

どんないいアドバイスを受けたとしても、
あなたがそれを実行に移せないのなら、
小さな行動をできないのなら、
意味がないのだ。

また、アドバイスをする側も、
既に何らかの行動をしていて
その反応も見えているとしたら、
その情報を踏まえてより的確なアドバイスが
できるはずだ。

100%を求めない。100%に近づくことを目指す

何らかの問題解決をする場合に、
最初から100%のプランをつくることは
不可能なので、それを目指してはいけない。

かといって、最初から何も考えずに
まずは行動!というのも非効率極まりない。

自分のレベルに併せて、
30%でも50%でも、70%でもよいので、
まずはざっくりとプランを作る。

そして、そのプランに従って小さな行動と
その反応を得ることを繰り返し、
いずれ100%に近いプランができればそれでいい。

繰り返すが、考える状態のままで
居つづけることはとても甘美だ。
できれば、ずっとそうしていたい。

その罠から抜け出せば、
何をすればいいのかは
行動と反応のなかから
自ずと見えてくるはずだ。

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