売上や利益、来店者数など、経営分析には様々な指標が用いられる。
「見える化」というやつで、指標を定期的に確認して変化に気づき、対処することは実際に効果もある。
それでは、指標を分析するシステムを作れば経営はうまくいくかと言えば、そうとも言えない。
もしそうなら、成功する経営者は皆、数学的素養に長けたものでなければならないだろう。
指標は「何がうまくいっていないか」を伝えることはできますが、「なぜうまくいっていないか」を伝えることはできません。
それが指標の問題点です。-図解 リーン・スタートアップ成長戦略より
指標を見ていれば、「何がうまくいっていないか」はわかる。
しかし、「なぜうまくいっていないか」はわからない。
「なぜ」の理由を考え、実験し、検証する。
それは指標を見る能力とは関係ない。論理思考や一般教養、人間の心理に関する深い理解が必要になる。