U理論への違和感の正体

U理論をご存知だろうか?

Googleの検索結果に出てくるAI要約だとこうなる。

U理論(ユースリー理論)は、
マサチューセッツ工科大学のスローン校経営学部上級講師である
C・オットー・シャーマー博士が提唱した理論で、個人や組織、
社会における変革やイノベーションを起こすための原理と手法を明示しています。

「ユースリー」というのは間違いだろう。ユー理論が正しいかと。

この理論に対してはずっと「なんか怪しいな」と思って真面目に考えるのを避けてきた。
「ティール組織」をざっと読んだときに感じた、「賢い人たちが、全員自分と同レベルだと想定して考える、実社会では機能しない理想論」と同様だと。

とはいえ食わず嫌いも良くない。ちゃんと書籍を読んでいないのに印象論で語るのもどうかと思う。
なのでちゃんと本を読んでみた。エッセンシャル版。

結果としては、「方法論として有益な面もあるものの、ニューエイジと左翼の「臭み」が強過ぎる」だろうか。
これはビジネス書なのか?といった表現が大量に出てくる。「宇宙の意思」とか「源(ソース)とつながる」とか、「出現する未来」とか。
私が大企業の上司だとして、部下がU理論の研修をしましょう!とか言ってきたら、なんだこれは宇宙の意思とか遊びじゃねえぞと怒ってしまいそうだ。

あと大量の自分語り(著者は若い頃、環境関連の活動家だったようだ)と、左翼お約束のトランプ批判など。
ソビエトの共産主義は「重商主義の変形だ(なので本当の共産主義ではなかった)」という主張も香ばしい。

また「U理論」そのものも、いろいろデコレーションはしているものの、
それらを剥ぎ取れば、本質的にはJ.W.ヤングの「アイデアのつくり方」に
書かれたシンプルな手法とさほど変わりはないように思える。
得られる果実が同じなら、よりシンプルでスピリチュアル臭さがない後者の方が良いと思う。

繰り返すが、方法論として、思考法として、ツールとして参考になる点はある。読んでよかったなとは感じた。

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