私がアイデアを出す際のひとつの「切り口」として、
「時間」と「空間」の二つの軸で考えることがあります。
時間軸
過去-現在-未来で考えます。
現在はもちろん今の状態です。
過去とは、自社の過去の成功体験や歴史、かつて行っていたが時代の流れで一度辞めたものはないか?といった視点でアイデアを探します。
未来は、自社の将来の事業計画、息子への事業承継など、将来やりたいこと、やるべきことのなかからアイデアを出していきます。
空間軸
空間軸は、自社ー同業他社ー異業種という視点と、自社ー地域ー日本ー世界といった視点の二つから考えていきます。
同業他社の取り組みで自社に取り入れられるものはないか?異業種では?
また地域の他の事業者がやっていることでは?世界の同業他社の取り組みは?
といった「問い」の中からアイデアを探していきます。
時間と空間を組み合わせる
時間と空間を組み合わせることでアイデアを深めます。
例えば、時間は過去、空間は同業他社&世界、であれば、過去の世界史や業界の発展の歴史。
時間は未来、空間は異業種&日本、であれば、国内の異業種における未来予測や業界展望から。
「アイデアを出せ」と言われてもなかなか難しいですが、こうやって何がしかの「枠(フレームワーク)」に当てはめて考えれば、意外と簡単にアイデアが出るものです。
経営コンサルタント(中小企業診断士)として、
「新事業をやりたい意欲はあるが、何を始めたらいいかわからない。当社の持っている経営資源で何か新しいことができないか考えて欲しい」
という依頼を受けることがありますので、こういった思考の道具をたくさん用意しています。