文章にした時点でこぼれるもの

文章というのは、デジタルだから、
ただイメージから切り取る(A/D変換する)
行為でしかない、と感じています。
情報量は減る一方なのです。

ー 「森籠もりの日々」 森博嗣著より

どんな思いも、文章にする時点で劣化してしまう。
「うまく言葉にできない」という言い回しがあるように、
言葉にした時点でいろいろなものがこぼれ落ちてしまう。

補完するのは図表や写真といった、
文章と比較してよりアナログなものだろうが、
それとて限界はある。

ボディランゲージも使えるだろう。
(うまく使えてないが)音楽や美術といったものも有用だと思う。

経営コンサルタント(中小企業診断士)なんて仕事をしていると、
言いたいことが上手く伝わらないもどかしさ、を幾度も感じる。
それでも、独立した当初と比較すれば、少しは上達し、
誰かに何かを伝える際の損失やエラーが少なくなってきたように思う。

語彙も増えたし、感情のパターンも複雑になった。
いろいろな表現手法も学んだ。

100%はたぶん無理だろうが、少しでも近づけるために、
弛まぬ学習を。

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