アイムソーリー法。「謝ったら負け」の非効率

絶対に謝らない人がいる。明らかに自分が悪いのにもかかわらず、強情に「いやお前が悪い」と相手に全ての責任を負わせようとする。

ひどい人になると、「常識知らず」だの「人でなし」だの。自分の尺度で相手を責め立てる。論理もなにもあったものではない。

ちなみに、ネットではこういう人を揶揄して「謝ったら死ぬ病」と言う。

アイムソーリー法

アメリカのような訴訟社会では謝ると責任を認めたことになるので、事故を起こして明らかにこちらに過失があっても絶対に謝らない、という話を、かなり前に聞いたことがあった。
「なるほど、アメリカならありそうな話だな」と理解していたのだが、最近は違うようだ。

1986年にマサチューセッツ州で施行された「Sorry Law」、別名「アイムソーリー法」と呼ばれる法律がある。現在では36州で施行されているそうだ。

この法律は、医療事故が起きた場合に医師が謝ってもそれが訴訟時に不利にならない、というものだ。
アイムソーリー法のある州では、ない州と比較して訴訟数が16-18パーセント減り、和解のスピードも19ー20パーセント早くなったそうだ。(「競争社会の歩き方 大竹文雄著より」)

きちんと謝ることの効果

自分に非があれば素直に謝罪する。当たり前のことの効果が裏付けられた、と言ってもいい。

とにかく謝ればよい、ということではない。
謝るべきところ、相手に非があるところ、それはきちんと分けた上での話だ。

関連記事

  1. 最初の発言が持つ「魔力」

  2. 正義、校正、法律

    いちばんたちが悪いのは「自分が正義」だと信じている人間

  3. 間違った道、方向

    昔の自分はダメだった?(変化バイアス)

  4. 誤字脱字のデメリット(損失回避)

  5. 結論ありきで

  6. 「心の財布」では、お金に色が付く

最近の記事

  1. レール、分かれ道
  2. ディスコミュニケーション
  3. 2021.09.16

    暇がない方が
  4. 2021.09.08

    15分ルール

カテゴリー

読書記録(ブクログ)