何が起きるかはコントロールできない。
でも、起きたことにどう対処するかは自分で制御できる。
理性的な人というのは、怒りの感情を持たない訳ではない。
誰でも、嫌なことを言われたりされたりすれば瞬間的にむかっとくる。これは聖人君子だって避けられない。
そこからの対応が、その人が理性的かどうかを決める。
怒りのままに行動するのではなく、なぜ相手はそう言ったのか、相手の立場になって冷静に考える。
対処方法が「怒り返す」だけではないことを理解し、最善の行動をとる。
(たいていの場合、怒りに怒りで返すことは状況を悪化させるだけだ)
これは元々はヘレニズム哲学におけるストア派の考え方で、
私の座右の書であるマルクス・アルレリウスの「自省録」から学んだ。
同様のことは「7つの習慣」にも書いてあるが、本家本元の考え方は2000年以上前からあるわけだ。
このことを知ってから、気分のままに怒る人たちを冷静な目で見れるようになったし、
自分も怒りそうになった時に立ち止まれるようになった気がする。(もちろん100%ではないけれど)