意味があるかのように

「そんなことやって、何か意味があるの?」
と聞かれた。相手はきっと、無駄な足掻きをしているように見える私を嘲笑っていたのだと思う。

私はこう答えた。
「意味がないかもね。ところで、あなたが生きていることには何か意味があるの?」

絶対的な意味のあることなんてない。
少なくとも私はそれに出会ったことがない。
生まれたのも、この仕事をしているのも、誰かに出会ったのも、偶然の出来事から選択してきた結果であって、そこに運命や必然は何もない。
全部のカードを並べたわけじゃない。目の目に出てきたカードから、少しでもいいものを選択してきただけだ。
いや、いいものを選択できていたのかどうかすら怪しい。感情に任せて、合理的でない選択だってたくさんしてきたと思う。

でも、意味はないからといって、何もしないでいいというわけではない。

意味がないことを理解した上で、まるで意味があるかのように振る舞うのが、楽しく生きるコツだと思っている。
意味はあると頭から信じて生きるという方法もあるが、そうするには少し本を読みすぎてしまったようだ。

関連記事

  1. 思考法その2〜ウチの会社は特殊(内部集団の過剰評価)

  2. 可逆的なら試してみればいい

  3. 周囲の人が行動を予想できるように

  4. 職場生活の良し悪しを決める、重要な要因ふたつ

  5. 氷山の下

    目に見えるもの、見えないもの

  6. サイコロ、ダイス

    それは珍しいケースなのか、それとも

最近の記事

  1. バックアップ、プランB

    2024.04.23

    雨が降っても
  2. 2024.04.15

    メンテナンス

読書記録(ブクログ)