怒っても仕方が無い。
よし君が怒って破裂したところで、彼らは少しも遠慮せずに同じことをやりつづけるであろう。
マルクス・アウレリウス「自省録」
相手の立場になって考えると、怒りは消失する
残念ながら、腹の立つ人はいる。筆者だって聖人でもなんでもない。
そういう時は一呼吸置いて(それこそ瞑想でもして)、相手の立場になって考えることにしている。
相手はそもそも知識がないのかも知れない。屁理屈を言っても守りたい何か(それはプライドだったり組織だったり)があるのかもしれない。
それが正しくないとか、論理的でないとか批判しても始まらない。
かれらはそれが「正義」だと信じている。その信仰を覆すことはできない。
人を責めない。淡々と、システムを変える
ではどうすればいいか?我慢するか、距離を置くか・・・
冒頭の引用にもあるとおり、怒っても仕方が無い。彼らは同じことをやりつづけるからだ。
最善なのは、仕組みを改善することだ。
彼らが変な行動をできないようなルールを作る。また、より適切な(と、筆者が考える)行動を取る方が彼らに取ってメリットがあるようにする。(いわゆる、インセンティブを与える)
システム思考の箴言に「悪いのは人ではなく、システムだ」という言葉がある。
これは、人を憎まず、という善人の発想ではない。人を改善しようとすることが無意味であるからこその合理的な思考だ。
人に怒っても仕方がない。システムを変えよう。