間違いを認めるのは難しい。
何があっても自分の間違いを認めない人もいる。
ネットスラングでいうところの「謝ったら死ぬ病」のひとたちだ。
彼らは極端な例だとしても、
自分が間違っていたことを素直に認め、
訂正することは誰にだって難しい。
恥ずかしいし、自分の権威が落ちると思うと怖い。
特に経営者や管理職、コンサルタントなど、
人を指揮する立場であればなおさらだ。
「自分はいままで間違っていました、
と認めるのは少しも恥ではない。
別の言葉でいえば、
今日は昨日より賢くなりました、
といっているのと同じである。」
ーアレキサンダー・ポープ(英国の詩人)
過ちては改むるに憚ること勿れ
間違いを認め、訂正するのが難しいからこそ、
それを戒めるいろいろなことわざや名言が残っているのだろう。
間違いはすぐにバレてしまう
昔であれば、間違いを認めなくても
「彼が言っているのだからそういうものかな」で済んだだろう。
しかし、ネット時代の今、自分の間違いを認めずにいたら、
相手は「ネットで読んだことと違う、彼は間違えているな」と
簡単に判断できてしまう。
間違いを認めなければ、逆に恥ずかしく、権威も落ちる。
あなたは影で嗤われるのだ。
なぜ間違えたのかを深掘りする
間違いを認めるだけではだめで、
なぜ自分は間違ったのか?まで突き詰めて考えよう。
前提条件が間違っていたのか?
漏れていた情報があるのか?
思考の経路がおかしかったのか?
感情が邪魔をしたのか?
過去のしがらみが判断を狂わせたのか?
誰かに気を遣ったのか?
間違いを認めたあとのこの「検討」こそが、
あなたを「昨日より賢く」するのだ。