(前回の続き)
それでは、ワイズマンの調査による「運がよくなる法則」を順に見ていこう。
- チャンスを最大限に広げる
- 虫の知らせを聞き逃さない
- 幸運を期待する
- 不運を幸運に変える
■人付き合いを大事にする
社内外を問わず、たくさんの人に会おう。
友人や知人が多ければ、それだけチャンスに巡り会う確率も増える。
言い方はよくないが「数打ちゃ当たる」という奴だ。
社会学者であるマーク・グラノヴェッターは、「弱いつながり」という概念を提唱している。
これは、有益な情報は家族や親友といった「強いつながり」よりも、単なる知り合いのような「弱いつながり」からもたらされるという説だ。
■肩の力を抜いて生きる。
緊張していると、チャンスを見逃してしまう。
肩の力を抜いて生きるようにしよう。
肩の力を抜いて周囲を見渡していれば、道に落ちている千円札に気づけるだろう。
電車の中で下を向いて眠るのではなく、中吊り広告を見ていれば、いまの自分の問題を解決してくれる記事や広告に出会うかもしれない。
■新しい経験をする
毎日同じ道を通り同じ場所に行き、同じ人に会い、同じ事をやっていては、偶然の機会や自分の新しい可能性を発見できない。
せめて週末だけでも、普段とは違うことをやってみよう。
直観を大切にすること。
直観とは単なるひらめきではなく、自分がこれまで生きてきた中での知識と経験が言葉にはできない何かを伝えているものだ。
もちろん、直観だけに頼って選択するのは良くない。
考えて考えて、合理的な決断だと思っても、直観が「なんか違和感がある」と警告を出すのなら、辞めた方がいい。
運の良い人はそうする。
ちなみに、直観を鍛えるには、瞑想の習慣をつけることが有益だそうだ。
運のいい人の中で瞑想の習慣を持っている人は、悪い人の約二倍いる。
運のいい人は、これからもいい事が続くと思っている。
逆に、運の悪い人は今後も悪いことが続くと思っている。
自分は運がいいと思っている人は、ものごとがうまく行くと信じているので、いろいろチャレンジするし、根気強い。
成功の確率は当たり前に高くなるだろう。
いくら運がいいと思っている人でも、不運な出来事に遭遇することはある。
そんなとき、運のいい人は「悪いことがおきたが、この程度で済んでよかった。こんな不運は今回だけだ」と思う。
運の悪い人は「人生こんなことばかりだ、なんでこんな目に遭うんだ、今後もこんな不運が続くに違いない」と思う。
運のいい人は「物事の明るい面」を常に探している。
交通事故で入院したとしても「死ななくてよかった、しばらく会社を休めるし、その間になにか新しい勉強を始めよう」などと考える。
自分が選んだ道に不運が立ちはだかることは、運の良し悪しにかかわらずあり得る。
そのとき、運がいい人は別の道を探す。
運の悪い人は諦めてしまう。
どちらが成功するかは、言うまでもないだろう。
(つづく)