見える化〜ゲーミフィケーション③

今回は、ゲーミフィケーション3つの要素の最後の一つ「見える化」について書く。

見える化

ゲームでは自分の成績や状態が数値で表されて、いまどんな状況なのかが一目でわかる。
ゲーミフィケーションでも「見える化」は非常に大事な要素となる。

営業成績や作業速度、残業時間など、会社にまつわる数字はそのほとんどが「見える化」できるものばかりだ。
数値で表すことによって、自分がいまどこにいるのかが明確になる。
また、自分がこれからどこへ向かってなにをすべきかも明確になる。

たいていのゲームでは次にどんな行動をすればいいかが明確で、そのため迷い無く集中して取り組める。
実生活でも、いまどこにいるかが明確で、次にとるべき行動が何かも明確であれば同じような状態を作り出せるはずだ。

有名な経営学者のドラッカーは著書で、「計れないものは管理できない」と言った。
何でも数値にすることは自分の見たくない面も直視することであり、つらくなる事も多い。
だから、有用性はわかっていてもみんな「見える化」に二の足を踏む。
だが、ドラッカーの言うとおり、まずは「見える化」しないと管理・改善はできない。
覚悟を決めてやってみるしかない。
(ちなみに世の中には、従業員全員の給料を見える化している企業すら存在する!!)

 

「遊び」は悪いことか?

孔子が書いた有名な儒教の書物である論語に、「知之者不如好之者、好之者不如楽之者」という記載がある。
意訳すると、「それを知っているだけの者は、それを好きな者にはかなわない。すれを好きなだけの者は、それを楽しんでいる者にはかなわない」となる。

「仕事は遊びじゃない」とよく言う。

もちろん、遊びと違って対価をもらっている以上、期限の遵守や品質の保証といった責任は発生する。
ただ、責任を持ちつつ、作業プロセスの中に遊びの要素を取り入れることはできるのではないだろうか。

経験がある方はわかるだろうが、ゲームには寝食を忘れて没頭できるような「何か」がある。
一日の3分の1以上を費やすであろう仕事に同じような気持ちで取り組むことができたら、こんなに幸せなことはない。

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