相手と話がかみ合わないときは

ディスコミュニケーション

お互いに熱意を持って会話をしているのに、
何か話がかみ合わないときがある。

それぞれの「立ち位置」が
ずれているがゆえにそうなるのだろう。

  1. 規模がずれている
    最適な管理手法について議論しているのに、一人は従業員1000人の大企業の話、もう一人は従業員10人の中小企業の話をしていれば、それはかみ合わないだろう。

  2. 時間軸がずれている
    一人は来月の話を、もう一人は3年後を見据えた話をしていれば、これもかみ合わない。
    来月の話をしている人は具体的に売上を上げる手法の話をするし、3年後を構想する人は来月の売上を犠牲にしても取り組むべき新事業の話をするからだ。

  3. 目線がずれている
  4. 顧客目線と会社目線は異なる。経営者目線と従業員目線も、だ。
    顧客は値段が安く、サービスが良くなればいいが、会社としては利益を上げなければいけない。
    経営者と従業員も、一部の利害は相反する。
    #余談だが、経営者が従業員に「経営者目線で仕事をしろ」と叱咤するのを聞くと、ならば経営者なみの報酬と権限を与えたらどうかといつも思う。

  5. 経営資源の認識がずれている
    一人はいまの会社の制約条件(金がないとか、人材不足とか)を前提としてしゃべっている。もう一人は予算が潤沢に使えると思って話をしている。これでは議論がかみ合うはずがない。

他にもいろいろな「ズレ」が出てくるだろう。
ズレを見つけたらこまめに確認しよう。
「私はこういう前提で話しています、あなたは?」
と聞けばいい。

面倒くさいけれど、
実りのある議論をしたいのであれば、
それくらいの手間はかけてもいいと思う。

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