第一次大戦時、アメリカの広報委員会、委員長に任命されたジョージ・クリールはこういう名言を残している。
「人はパンのみで生くるにあらず、ほぼキャッチフレーズを頼りに生きている」
戦争に不介入の方針だった国民を戦争賛成の立場にするために、あらゆる手段が用いられた、宣伝(プロパガンダ)もその一つだ。
人は日々の生活に手一杯で、専門的な内容を逐一検証する時間はない。
簡潔でわかりやすいキャッチフレーズを生み出せれば、人々を一定の方向に向かせることができる。
「郵政民営化」「政権交代」「経済より命」など、思い出せばいくらでも事例は見つかる。
自分の事業にもよいキャッチフレーズが欲しい。
それを経営理念と言うのかもしれない。