無敵の人

安倍元首相が凶弾に倒れた。犯人は四十代男性。

「無敵の人」という言葉がある。ウィキペディアによれば、「社会的に失うものが何も無いために犯罪を起こすことに何の躊躇もない人を意味する」ネットスラングだそうだ。
海外では「インセル(インボランタリー・セリベイト、不本意な禁欲主義者)」、日本語で言えば「非モテ」の方が近いが、同様に失うものがなく、何をするかわからないという危険性が指摘されている。

犯人が「無敵の人」だったのか、「社会的に失うものが何も無かった」類の人かどうかはまだわからない。

しかし、この事件に時代とか社会とかの過剰な意味を持たせる必要はないとも思う。
単にいつの時代でもいる一人の狂人の犯行で、それが(不幸なことに)たまたま成功したというだけでしかないのだと。

この手の事件の直後には、メディアや知識人によって「現代社会の闇が」などという言説が繰り広げられるが、犯人と似たような境遇にあり、同じような属性を持つ多数の人は、なんの犯罪も犯さずに日々真面目に生きていることを忘れてはならない。

関連記事

  1. ルールの起源なんて適当なものだろう

  2. 梅が咲く

  3. ブログ毎日更新、1年達成

  4. グリーン効果

  5. 事務所を移転しました。

  6. 違う世界線

最近の記事

  1. 2024.10.03

    諸行無常
  2. 2024.10.02

    メメントモリ
  3. 2024.10.01

    百日紅

読書記録(ブクログ)