中小企業診断士は、経営者の代わりに読書をする仕事なのではないかと考えている。
世の中には、経営に関する本が数多ある。古典レベルの良本だけでも膨大にあるし、
毎日のように出てくる新刊のなかにも読むべきものはたくさんある。
自社の事業を発展させるためにはそれらの本を読んだ方がいい。
自分の頭で考えられる内容なんてたかが知れている。
過去に、自分よりも頭がいい人が同じ事で悩み、解決策に到達したのであれば、それを参考にした方が問題解決のスピードは圧倒的に早い。
とはいえ、経営者は忙しい。
読書の時間をまともに取れない人がほとんどだろう。
中小企業診断士の仕事(の、一部)は、「忙しい経営者の代わりに読書をして、そのエッセンスを提供する」ことではないだろうか。
もちろん、ただ要約するだけでは付加価値は生み出せない。複数の本の内容を組み合わせる、あえて本の反論を組み立てる、独自の視点を追加する・・・
そこに、その中小企業診断士独自の方法論(メソッド)が生まれる。