あの頃よりはマシ

仕事がどんなにきつくても、あの頃よりはマシだと思える。
「あの頃」とは、経営コンサルティング会社で働いていた頃。

クライアント先に直行直帰をして顧客に寄り添う、と言うスタイルのコンサルティング会社だった。
仕事中は常にクライアント監視の目がある場所で働くのはストレスだ。
高い金をもらっているのだから、それに見合う仕事をしなければいけないと、気負ってしまう。

定時になったら帰宅・・ではもちろんなく、帰社。19時ごろから自社のデスクで資料の整理、
マネージャーとの打ち合わせが始まる。当然すぐには終わらない。
上司の指示は曖昧で、何をやればいいのかもわからない。「自分で考えろ」と言われるのがつらかった。

#その時の経験から、「自分で考えろ」と突き放す上司にはならないぞと決めた。
#一緒に考えてやろうと。上司にはなれなかったが、社長になって部下は持った。
#だからそうしている。まあ、部下からみた評価は違うかもしれないが。

午前様はしょっちゅう、ひどい時は朝3時に終了、6時にはまた出社してクライアント先に出向く前の打ち合わせ、なんてこともあった。
帰宅してシャワー浴びたらもう出社。少しでも寝たらもうアウト。

今冷静に考えたらマネージャーが考えたそもそものスケジューリングがおかしかったのではと訝るが、
当時は「自分が仕事が遅いせいだ」「自分が無能なせいだ」と思っていた。
睡眠時間はどんどん短くなって、最後は2時間程度になった。
余談だけれど、今もその影響からか、どんなに疲れていても5時間以上眠ることができない。多分早死にすると思う。

独立してからも仕事が辛いことは何回もあった。
それでもあの頃よりはマシだと思っている。コンサルティング会社で働いていたあの頃に比べたら、これくらい何だと。
もしかしたら労働時間はあの頃より長いかもしれない。でも、何をするか、いつやるか、どうやってするかを自分で決めることができるのは、全然違う。

根がブラック体質なのだろうな・・・もちろん部下に同じことを強制はしたくないので、これは自分だけの話だ。
部下に残業はなるべくさせたくない。
自分は社長なのだから、人生と会社が一体化しているのだから、仕方がない。

でもたまには仕事のことを忘れて遊びたい。会社がもっと成長して、システムが高度化して、
社長が1週間くらい音信不通になっても問題なく回る会社になれば、それができるだろう。

・・・・はあ、いつになるのやら。

関連記事

  1. 願望は誰でも言える

  2. いいねの数を追うのをやめる

  3. 低下したのは何?

  4. 仕事か遊びかは周りが決めてくれる

  5. 思えば遠くに

  6. 曲がりくねった道

    しつこく考え、問い続けること。

最近の記事

  1. 2024.10.03

    諸行無常
  2. 2024.10.02

    メメントモリ
  3. 2024.10.01

    百日紅

読書記録(ブクログ)