先日、同世代の士業と話す機会があった。
10年以上の付き合いであり、仕事からプライベートから様々な話をした。
面白かったのは、お互いに同じ内容の夢を見ているということだ。
夢の内容は、「ある朝出勤してみると、社員が全員辞めている」というもの。
経営者の思考回路も、経営者が抱える恐怖も、あまり変わらないものだよねと苦笑してしまった。
実際にそうなった(社員がある日突然、全員退職した)会社も知っているので、「そんなバカな、ありえない」と笑い飛ばすこともできない。
そしてこの恐怖は、よほど鈍感にならない限り、自分が経営者をしている限りは一生消えない。
(社員を入れ替え可能な部品だと考えれば不安は解消されるのかもしれないが、その考え方はきっと別の問題を招き寄せてしまうだろう)
年に数回かこういう夢を見る。目覚めてすぐ、まだ夢と現実の境界が曖昧な時間の恐怖たるや・・・
しかしこれも、経営者の業というか宿命というか、受け入れなければならないものなのだろう。