小さいとはいえ会社経営をしていると金銭感覚がおかしくなることがある。
人件費や家賃、出張旅費、法人税・・・大きな金額の出し入れを日常行うことがそうさせるのだと思う。
社長連中と話すと、その金銭感覚のバグ?がさらに増幅される。
ベンツだランボルギーニだ、ロレックスだパテックフィリップだ、はたまたクルーザーだ別荘だと、皆本当にお金持ちで羨ましい。
それは悪いことではない。企業経営に問題がなければ、社長なのだからそこで生まれた利益をどう使おうがそれは社長の勝手だ。
(他に株主がいればまた別だろうが)
問題は、経営が思わしくなくなった時に、その、いわば「金銭感覚のバグ」を修復できるかだ。
生活レベルを下げるのは難しいとよく言われる。贅沢な暮らしの経験があればなおさらだ。
会社が傾いているにも関わらず、高級車に高級時計で繁華街を練り歩く社長は、さほど珍しくない。
私は小さな会社の経営者ではあるが、残念ながら?まだその段階にまで至っていない。
事業は安定しているとは言い難いし、現時点では役員報酬を増やすよりも法人にキャッシュを少しでも蓄積したい。
でもいつかはそんな豪勢な暮らしができるかもしれない(できたらいいな)。
その際は、いつでも元に戻れるような心構えだけは忘れずにいたいと思う。