役割を上手に演じる

ギリシャ哲学、ストア派の泰斗エピクテートスは、こんな言葉を残している。

われわれは人生における役割分担を自ら選んだのではなく、これについてはどうすることもできない。
われわれに与えられた唯一の責務は、その役割を上手に演じることだけである。

人生には、選べることと選べないことがある。
どの国に生まれるか、どの家庭に生まれるか、健康な身体かそうでないかは選べない。
付き合う人や配偶者、仕事はある程度までは選べるが、それだって限られた選択肢の中から選んでいるに過ぎない。
過去に自分が取った選択肢は地層のように重なっていき、選択肢はどんどん狭まってしまう。

今の自分が割り当てられた役割を、上手に演じることしかできない。
隣の芝生は確かに青いが、そこには別の俳優がいて、演技をしている。
自分の方がうまくできると思っても、配役は変えられない。

結局、紆余曲折を経たものの、私には「コンサルティング会社の社長」という役割が割り当てられたようだ。
「私は社長をしたことがないから」と言って役を降りる俳優などいない。勉強して努力して、役割を演じ切るしかない。
監督(神なのかもしれないけれど)から「もう演じなくていいよ」と言われるまで。

与えられた役を立派に演じる | 株式会社フロウシンク
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2019年の12月にも同じネタでブログを書いていた。
何年もやっていると、こういうこともある。それだけ自分の意識に刻まれている名言なのだろう。

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