小説家のリチャード・スターンが、仕事をしてきた中で
最も克服が難しかったものは何かと尋ねられた時に、次のように答えたそうだ。
それは私自身のくだらない部分であり、
虚栄心、自尊心、自分が正当に評価されていないという気持ち、
他人との比較といったようなことでした。
それを戒めるのにかなり苦労しました。
(中略)
そういうものが、同僚や私より才能に恵まれた仲間を無力にするのを見てきました。– M.チクセントミハイ フロー体験入門 より
彼のいう「くだらない部分」は、その表出の仕方によってはプラスになることもあると思う。
虚栄心ですら、それを満たすために努力することが結果としてプラスになることはあるだろう。
ただ、マイナスになることの方がはるかに多いだろうが。
これらの思いに囚われれば、自分の実力が発揮できず、「無力」になっていく。
克服するには?「自分は自分」と割り切るしかないのだろう。
諦めるというと聞こえが悪いが、「分相応」を知るというか。