きみが何者であるかは、まさにその行動からわかる。
どうして、ほかのことでそれを見せようとするのか。ー エピクテトス 語録 第3巻第2章
最近、ストア派の書物を再読している。
マルクス・アウレリウスの「自省録」(漫画「ミステリという勿れ」で小道具として使われて嬉しい)は座右の書として常に読み返しているが、
エピクテトスやセネカ、キケロなども再読中だ。セネカ哲学全集も購入した(絶版で少し高価だったが、仕方がない)。
行動が、自分が何者であるかを証明する。
話された言葉ではなく、書かれた言葉でもなく。
言葉の方が理解しやすいので、ついついそちらに引っ張られてしまう。
素晴らしい言葉を話しながら、ひどい行動をしている人間などたくさんいるというのに。
以前、人生で一番長く一緒に働いている人を、ふとした言葉の誤解から信じられなくなった時があった。
「私の言葉ではなくて行動で評価してください」と、その人に言われた。
まったくその通りだ。言葉は気楽に口から出てくる。行動はそうは行かない。
愚痴や軽口が真実とは限らない。自分は(多分なんらかの疾患だと思うけれど)、
言葉をそのまま捉えてしまいがちな傾向があるので、注意しなければ。