なんの本に書いてあったかは忘れてしまった。経営の本だったと思う。
「成功するのは簡単だが、成功し続けるのは難しい」
確かにそうだ。
もっとも、私は「成功」したか?と誰かに問われれば、いささか心許ない。
曲がりなりにも独立して15年はなんとか食べていけたので、
「(自分的には)うまくいったのだろうと思っている」と返答するのがせいぜいだ。
他の人ならもっと上手くやれたのでは?とは、いつも思っている。
うまくいくのはそう難しくないのだと思う。
努力や能力の結果だと思いたいのは山々だが、そうではなく、
時流に乗っただけかもしれない。運が良かった、
たまたまいいお客や従業員に巡り合った、
最悪の事態をどうにか避けることができた。
ただそれだけかもしれない。
私が別の誰かに置き換わったところで、
結果はたいして変わらなかったように思う。
少なくとも「私じゃないとダメだ」と確信できるような要素は一つもない。
うまくいき続けるのは難しい。変化する環境に対応し続けるのは、
ロシアンルーレットをひたすらやるようなものだと思う。
リボルバーを回す。今回は弾が入っているかもしれない。もしそうなら終わり。
経営者なんて、頭のネジが何本か外れていないと、やれるものではない。
いや工場出荷時からネジが入っていない状態でないとダメなのかもしれない。
少なくとも、万人にお勧めできる人生ではない。