「一冊の本は、延期された自殺だ」〜2022年読書まとめ

一冊の本は、延期された自殺だ
シオラン

12月27日時点で、今年の読了数は352冊でした。
目標としている1日一冊ペースを達成するなら、あと13冊ですね。年末の休暇中に達成できなくもない。

昨年よりも読書量が増えました。理由はいくつかあります。
一つは、従業員が増え、組織化・仕組み化が進んだこと。
社長である私の業務に余裕ができ、以前ほど長時間働かなくともなんとか仕事が回るようになりました。
(従業員の皆様、ありがとうございます)

もう一つは、ジム通い。年初から週6日ペースでジムに通っています。
朝の5時すぎから7時ごろまで、筋トレとウォーキングをするのですが、ウォーキング中はひたすらKindleで読書をしています。
少なくとも毎日1時間は読書の時間が取れているというわけです。

今年読んだ本で一番面白かったのはアイン・ランド著の「肩をすくめるアトラス」でした。
あまりにも分厚い小説だったのでずっと読むのを躊躇していたことを後悔しています。
特に経営者の方におすすめです。前へ進む力がもらえるかと。

私の人生もあと30年くらいでしょうか。
死ぬ直前まで今のペースで読書できるとしても(加齢によって読書力が衰えますが、その分時間は増えそうですので、相殺するとして)、
365冊x30年=10950冊です。

冒頭の引用を知ったのは木澤佐登志の「失われた未来を求めて」のあとがきでした。
引用の直後に、著者はこう書いています。

人は少なくとも、何かを読んだり書いたりしている間は自殺をしない。
身も蓋もないようなことではある。
とはいえ、私は本書を執筆している間だけは、たしかに死から遠ざかることができた。
木澤佐登志. 失われた未来を求めて (Japanese Edition) (Kindle の位置No.4385-4387). Kindle 版.

読んで、書いて、死は意識しつつも、遠くに追いやり。
来年も素晴らしい本に出会えますように。

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