「月に1冊も本読まない」が6割超:進む読書離れ―文化庁調査 | nippon.com
読書離れ、昔から言われているが、ここまで進んだとは。
街の本屋が減っていて、これを憂う意見もある。国が補助金を出そうという動きもあるようだ。
本を読まなくても知識が得られるようになったことは一因だろう。
ネットの記事を読めば大概のことはわかる。少なくとも他者と浅い会話ができるレベルにはなる。
動画もある。Youtubeを見ると、存在しないジャンルを探す方が難しそうなほど専門特化したコンテンツがひしめきあっている。
本の要約チャンネルも無数にある。面倒な読書などせず、頭のいい人が作った要約サイトでいいじゃないか、私は時間がないんだと言われれば、反論は難しい。
私が本を読むのは単なる趣味であって、特に高尚なこととも思ってないし、
本を読んでいる方が(仕事で|人生で)成功する!とか声高に唱えるつもりもない。
成功している読書家も、そうでない(あまりうまくはいっていない)人も、両方知っている。
ただ自分が読書が好きなだけだ。他人にその「素晴らしさ」を強要する気もない。
街から本屋が消えていくのは心情的には寂しいものの、ネット書店があれば特に困らないとも思っている。
「本との偶然の出会い」は、年に数回大都市の大規模書店に行けばそれで十分ではないかとも思う。
そもそも小さな本屋には、「偶然の出会いで感動する」ような本はあまり置いてはいない。売れ筋の本ばかりだ、経営的な視点ではそれは当たり前のことだ。
逆に、異常なほどこだわった品揃えの本屋もあるが、その分野の広さや分量において、Amazonの「リコメンド」機能には勝てない。
本を読む4割は「町の本屋」がなくなっても本を読み続けるだろう。本を読まない6割は、本屋が町内にあろうがなかろうが、読まない。
読まない6割が、「近くに本屋があったから」本を読むようになるかもしれないというのは、少し論理が飛躍しているようにも思う。
自分は幼い頃にど田舎に住んでいて、本屋に行くためには親に車を運転してもらう必要があった。だから頻繁には本屋に行けなかった。
夏休みに都市部に住む親戚の家で暮らした時は、徒歩圏内に本屋があるなんて夢のようだと思い、店主に顔を覚えられるほどに足繁く通った。
(今ならアマゾンでの購入を親にせがむだろう。)
近くに本屋があろうがなかろうが、読む人は読む。自分の体験(n=1)だけから言っているので根拠にはならないが。
私は電車に乗ると大抵は文庫本を開く。
周囲の人はほぼ全員がスマホを触っている。
ゲームをしている人も、愛する人とコミュニケーションをとっている人も、
電子書籍を読んでいる人(読書をしている人)もいるだろう。
それぞれの人生であり、特に何か言うこともないと思う。