旅は私にこういうことを教えてくれる。
私たちがいかに多くの余計なものを持っているかということ、
そして、もしもやむを得ぬ事情のせいで奪われても奪われたことにも
気づかぬようなものは、私たちはいかに容易に自分の考え次第で
捨て去れるか、ということをだ。
-セネカ「倫理書簡集 87」
出張(旅)に行くと、最低限の生活をするために必要な荷物がよくわかる。
下着は3着あれば間に合うし、スマホとノートパソコンがあれば大抵の仕事はこなせる。
カメラも1台、レンズが2-3本あれば大抵の用途では間に合う。
それ以外のものは、無駄というか、あってもなくても別に構わないものなのだろう、本当は。
今後、何かの事情により、持ち物の大半を手放すことがあったとしても、
それは「余計なもの、あってもなくても構わないもの」だったと思っていれば、
生活レベルが下がったとか貧乏になったとか、変に落ち込むこともないのかもしれない。