東京出張のついでに、上野の東京都美術館で開催されている「デキリコ展」に足を運んだ。
若い頃、もう20年以上前、東京に住んでいた頃だったと思う。
渋谷のどこかの美術館で見たデキリコ展に衝撃を受け、それからずっとこの作家が気になっている。
絵から、絶対の孤独を感じる。誰も自分のことを知らない、知っていても気に留めることもない、自分が世界に属してない、そんな孤独。
若い頃に買ったポストカードはまだオフィスの壁に貼ってある。
50歳も目前になって買ったポストカードもまた、オフィスのどこかに飾られて、
自分が究極的には孤独であると言うことを折りに触れて思い出させてくれるのだろう。