在宅勤務とテレワーク

普及しているのはテレワークじゃなくて、在宅勤務だ。

在宅勤務は字義通りの意味で、自宅で仕事をすることだろう。
テレワークの「テレ」はテレビジョンやテレフォンのテレで、遠隔、離れてという意味。

テレワークというのは在宅勤務よりも広い概念で、仕事場は自宅だけじゃなく、公園でも、カフェでも、旅行先でも、なんなら海外だっていい。
しかし、「機密資料を覗き見られるのでは」「ノートPCを紛失したらどうする」「野良WiFiだとセキュリティが」という様々な懸念から、在宅勤務のみをみとめている企業が多いようだ。

ネカフェの個室でテザリング通信して仕事をするのはどうなのだろう?電話会議さえしなければ自宅とさほど変わらない環境だと思うが・・・・
気候のよいこの時期は、公園のベンチで仕事をするというのも乙なものだ。
狭い在宅勤務ではなく、広いテレワークが認められれば、皆はよりハッピーになるのではないだろうか。
カフェや公園が混雑すると、それらをよく使う私が困るのだけれど。

ワーケーション

国はワーケーション(旅行しながら仕事する)を推進しようとしているようだ。これはより広い意味でのテレワークであり、観光業界や地方の商業を支援するという意味でも一石二鳥の方策だろう。
ホテルや旅館の部屋ならば、そこそこセキュリティも保たれているだろう。WiFiは不安だけど、スマホのテザリングを使えばいい。どうせSSL通信がほとんどだし、あまり気にする必要ないとは思うが。

私は自営業者なので昔からワーケーションめいたことをしていた。新婚旅行中の秋のオーストラリアはケアンズで顧客からの電話対応をしていたし、冬のチェコはプラハで客の問い合わせにメールで対応していた。
同行者に嫌味のひとつも言われる覚悟がいるし、「何時までは観光、それからはホテルにこもって仕事」という鉄の意志が必要だ。なかなか難易度は高い。

そりゃ、楽ですよ

何かの調査で、テレワークが快適なのでこのまま継続して欲しい、という声が多い・・というのを見た。
それはそうだろう。ネクタイ締めなくていい、化粧もしなくていい、満員電車に乗る必要もない。嫌な同僚や上司の顔も見なくてもいい。

個々の社員から見れば天国だ、生産性も上がる人が居るかもしれない。
でも、会社全体としてはどうだろう?
少なくともコミュニケーションコストは増える。
出勤して、皆で議論して、客先に出向く「競合他社」が居るとすれば、彼らに競争で勝てるのか?

売上が下がり、給与やボーナスが減らされても、「テレワークを続けたい」とアンケートに答えるのだろうか。

しばらく様子をみよう

在宅勤務「のみ」の職場が組織としての連帯感や、協同作業によるシナジーを維持できるのかどうかは、現在大企業が率先して社会実験をしてくれている。
中小零細はその結果を待ってから考えればよい。うまくいけば取り入れる、うまくいかなければ、大企業の「隙」をつくことができるかも。

私は感覚的には後者になるような気がしている。まあ、未来のことは誰にもわからない。
テレワークの方がいいね、となれば、事務所を閉鎖して移行するだけだ。

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