現在国会審議中の平成29年度予算ですが、成立を前提として、創業補助金の事務局募集が始まりました。
中小企業庁:平成29年度予算「創業・事業承継補助金」の事務局の募集を開始します
創業補助金の公募ではなく、「事務局」の公募です。
実際の公募は予算成立後速やかに実施されるでしょう。
予算は年々縮小
4年前は潤沢にあった創業補助金の予算も、年々減額の憂き目にあい、今回は3.09億円となっています。
昨年の事務局募集では、120件程度の採択予定ということが明記されていました。今回は採択予定件数の記載は事務局公募要領から見つけることができませんでした。
仮に、事務局経費を予算の1割とし、残った予算を想定される補助金額の上限(200万円)で割り算すると・・・
3.09億円 – 10% = 2.781億円
2.781億円 ÷ 200万円 = 139.05件
試算ではあるものの、全国で140件程度しか採択されない「狭き門」ということになります。
昨年の120件よりはほんの少しマシ・・と見えますが、あくまで試算なのでもっと減る可能性もあります。
そもそも事務局経費が1割、というのも概算に過ぎませんし。
当社所在地である福岡県の採択件数は、いつもの県GDP4%からの推定(当社では県内の市場規模を推定する際に、福岡県のGDPが全国の4%程度であることから全国データに0.04を掛けた数値を利用します)で考えると、
140件 × 4% = 5.6件
非常に厳しい数値となっています。
ちなみに、前回の福岡県内の採択者はわずか4件でした。
創業補助金はかつての「しっかりと申請書を書けば採択される」安易なものではなくなりました。
申請を希望するのなら、中小企業診断士などの専門家に協力を依頼することをお勧めします。
昨年の創業補助金に関する記事はこちら、過去の採択件数も記載しています。