H29年の中小企業関連予算概算要求発表(H28年補正含む)

毎年8月末頃には各省庁のHPに「来年度予算の概算要求」が公開されます。

平成29年度経済産業政策の重点、概算要求・税制改正要望について(METI/経済産業省)

中小企業関係の予算は下記PDFにまとめられています。

平成29年度 中小企業関係概算要求等の概要(PDF)

少し細かく見てみましょう。

ものづくり補助金は継続

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ものづくり補助金は、「地域未来投資促進事業」の一部として実施されます。
補正予算1001.3億円との表記があります。これは他の事業を併せた金額ですので、ものづくり補助金への予算は1001.3億円より下がります。前回予算がものづくり補助金のみで約1千億円でしたので、減額されることになります。また競争が激しくなりますね。

小規模事業者持続化補助金も継続

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持続化補助金も継続です。予算は120億円とあります、難関であった2016年よりもやや増額、というところでしょうか。

予算規模で振り返る持続化補助金

創業補助金は?

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創業補助金についてはまだ確実な情報がありません。
上記画像を見ると、「創業」にかんする「設備投資」に補助を出すように読めます。ただ、事業承継や事業再生の予算もセットになっているので、今年までのいわゆる「創業補助金」制度が存続したとしてもその予算は非常に少なくなるのではないかと思います。

経営力向上計画の認定を受けると補助金の採択に有利に

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先日(8/24)締め切りだったものづくり補助金の二次公募もそうでしたが、「経営力向上計画」の認定を受けた事業者を補助金の採択時に優遇する(採択されやすいよう加点する)ことが明記されています。

経営力向上計画の取得は、当社でも依頼を受けて既に3社の支援実績があります。
補助金の公募が始まる前に経営力向上計画の認定を受けておくことをお勧めします。

H28年第二次補正予算の執行時期

ものづくり補助金、持続化補助金は「補正予算」です。
平成28年の二次補正予算(一次は熊本地震への対応で実行済み)の審議は9月からの臨時国会で審議されます。
これは昨年よりも早いスケジュールです。

国会で承認を得られればすぐに実行となるでしょうから、これまでとは時期が違い、11月頃からの開始になる可能性があります。(ちなみに去年のH27年補正予算の成立は2016年1月20日でした)

申請を検討されている企業は、11月頃に公募が始まる可能性を踏まえるとそろそろ検討を始めた方がいいでしょう。

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