2020年(令和元年度補正予算)のものづくり補助金は、従来はできなかった「中古設備」の購入が可能になりました。
公募要領10ページにはこうあります。
3者以上の中古品流通事業者から型式や年式が記載された相見積もりを取得している場合には、中古設備も対象になります。
気になるのは「型式や年式が記載された相見積もり」という点です。
同一型式、同一年式の設備でないと認められないとしたら、
それがたまたま中古市場にあり、相見積もりが取れる、という状況がどれだけあるでしょうか?
設備にもよりますが、けっこう難しいのではないかと想像します。
また、申請時に取った見積の金額が、採択後にいざ発注しようとなると当時の在庫は既に売れていて、中古設備が市場になく、買えない・・といった事態も想定されます。
そして、中古は壊れます。購入時に補助金が使えても、その後の修理・メンテ費用は補助金の対象にはなりません。
構造が単純で、使用による劣化がそれほどないもの、中古市場に潤沢に「タマ」があるようなものであれば問題ないでしょう。
しかし、そうではないものを「安くなるから」と中古で購入したら、結局損してしまった・・・とならないよう、注意が必要です。